有酸素運動で記憶力が上がるのでしょうか?
ランニングなどの有酸素運動が記憶力アップにつながるのか気になり調べてみました!
調べてみると、この課題を研究している論文が結構見つかったのでまとめてみました。
結論、記憶力を上げたい人やボケ防止には運動が効果ありだと証明されています!
記憶力を上げたい人で運動をしている方には参考になる内容だと思います!
今回の内容は、
- 有酸素運動と記憶力の関係
- 論文に基づく有酸素運動を活用した効果的な学習法
- 最新論文が明らかにする有酸素運動の記憶力への影響
についてまとめを記述しました!
どのように取り入れればいいのか気になる方はぜひチェックしてみてください!
有酸素運動と記憶力の関係

有酸素運動と記憶力の関係について、最新の研究結果を見てみましょう。
ここでは、有酸素運動が記憶力に与える影響を論文を基に詳しく見ていきます。
・有酸素運動が記憶力を向上させる
・脳機能への影響
・神経伝達物質の役割
それぞれについて説明していきます。
有酸素運動が記憶力に与える効果
有酸素運動は、短期的にも長期的にも記憶力の向上に効果があることがわかっています。
スウェーデンのヨンショーピング大学の研究チームによると、2分から1時間程度の有酸素運動を行うだけで、若年成人の学習能力や記憶力が向上するという研究結果を発表しています。
また、週3回1時間の有酸素運動を3か月続けることで、単語を暗記する能力が大幅に上昇したという研究結果もあります。
以上の結果は、有酸素運動が記憶力向上に直接的な効果をもたらすことを証明しています。
脳機能と認知能力への影響
有酸素運動が記憶力を向上させる仕組みの一つとして、脳の海馬への影響があげられます。
海馬は記憶に関係する重要な器官で、有酸素運動によってこの部分への血流量が増加します。
血流量の増加は海馬の働きを活発になると、結果として記憶力の向上につながります。
さらに、12か月間の有酸素運動を高齢者に行った研究では、海馬の容積が大きくなり、記憶パフォーマンスも向上したという結果でした。
この研究結果は、有酸素運動が脳の構造にも良い影響を与えることを示しています。

ボケ防止にもなるので高齢になっても運動は続けたいですね!
記憶力向上のメカニズム
有酸素運動による記憶力向上のメカニズムには、神経伝達物質とBDNF(脳由来神経栄養因子)が重要な役割を果たしています。
BDNF(脳由来神経栄養因子)…脳や神経系で重要な役割を果たすタンパク質
機能としては下の通り
・神経細胞の生存と成長を促す
・新しい神経細胞やシナプスの形成を促進
・学習、記憶、高度な思考に関わる脳の領域で活性化
・長期記憶の形成に重要
有酸素運動を行うと、海馬でBDNFの生成量が増加します。
BDNFは脳の可塑性を高め、新しい神経細胞の生成を促進する働きがあります。
この働きによって、情報の記憶や学習能力が向上します。

なのでドラゴン桜のドラマでも運動しながら記憶したらいいという内容があったのですね!
また、運動によって分泌されるドーパミンも、集中力を高める効果があります。
これらの要因が複合的に作用し、有酸素運動が記憶力向上につながっているのです。
最新の研究では、有酸素運動がもたらす反応速度の向上には、脳内でのドーパミン分泌が重要な役割を果たしていることも明らかになっています。
➤有酸素運動が英単語暗記に及ぼす影響の確認(PDF)
➤持久力の高い高齢者は作業記憶も優れる:新たな脳内メカニズムを解明
論文に基づく有酸素運動を活用した効果的な学習法

有酸素運動を学習に取り入れることで、記憶力や学習効率を高められます。
ここでは、研究論文に基づいた効果的な学習法をご紹介します。
紹介するテクニックを上手に使えれば、あなたの学習効果が大きく向上するかもしれません!
運動強度と学習効果の関係
有酸素運動の効果を最大限に引き出すには、適切な運動強度を保つことが大切です。
研究によると、最大心拍数の60〜70%程度の中強度の有酸素運動が、記憶力向上に最も効果的だとされています。
例えば、20歳の人の心拍数なら、(220-20)×0.6〜0.7=120〜140拍/分が目安となります。
年齢や体力によって個人差がありますので、ご自身の無理のない範囲で運動することをおすすめします。
スマートウォッチなどを使って心拍数をモニタリングしながら運動すると、より効果的に取り組めると思います!3000円くらいで買えちゃいます☟
➤有酸素運動の運動強度の新たな指標に関する研究 -ランニングの場合-
勉強前後の有酸素運動
有酸素運動のタイミングと持続時間が、学習効果どう影響するのか見ていきます。
勉強の直前に10〜20分程度の有酸素運動を行うことで、集中力や記憶力が向上することが研究で明らかになっています!
また勉強後に30分程度の有酸素運動を行うと、学習内容の定着率が高まるという結果も出ています。

忙しい人は、勉強の合間に5分程度のエクササイズをするだけでも効果がありそうですね!
勉強のスケジュール計画に合わせて、継続できる方法を見つけてみてください!
➤有酸素運動が英単語記憶課題に及ぼす影響とその条件(PDF)
運動しながらの学習
運動しながら学習する方法も効果的です。
例えば、ウォーキングしながら単語を暗記したり、ジョギングしながらオーディオブックを聴いたりする方法です。
新作続々追加!オーディオブック聴くなら – audiobook.jp
この方法は、脳への血流が増加している状態で学習するので、記憶の定着率を高める効果があります。
ただし、激しい運動中は集中力が散漫になる可能性があるので、軽めの有酸素運動を選ぶことがポイントです!
新しい学習方法に挑戦する際は、まずは短時間から始めて、徐々に時間を延ばしていくのがおすすめです。
最新論文が明らかにする有酸素運動の記憶力への影響

有酸素運動と記憶力の関係について、最新の研究論文を見ていきます。
ここでは、最新の研究結果をもとに、有酸素運動が記憶力に与える影響について見ていきましょう。
2分間の運動で脳が活性化
わずか2分間の有酸素運動でも脳が活性化されるという研究結果が発表されています!
カリフォルニア大学アーバイン校の研究チームによると、2分間の軽いジョギングや階段の上り下りを行うだけで、海馬の活動が活発になり、記憶力テストの成績が向上したそうです。

忙しい受験生は家の階段を2分間上り下りするだけで記憶力が上がるということです!
テスト直前にも少しの運動をすることで、記憶力や集中力を高められる可能性があります!
高齢者の認知機能改善
長期的な有酸素運動が高齢者の認知機能改善に効果があることも、最新の研究で明らかになっています。
コロンビア大学の研究チームが行った調査では、週3回、1回40分の有酸素運動を6か月間続けた高齢者グループで、記憶力や実行機能が大幅に向上したという結果が得られました。
特に注目すべきは、この効果が運動を終了してから1年後も持続していたとのこと!
これは、有酸素運動が脳の構造的な変化をもたらし、長期的な認知機能の改善につながることを証明しています!
まだ動ける若いうちから定期的な運動習慣を身につけることで、将来の認知機能低下を予防できる可能性が上がるということですね!
➤地域在住高齢者を対象としたアミューズメントと有酸素運動を併用した認知症予防プログラムの効果
習慣づけのポイントと判別方法
有酸素運動の効果には個人差があります。
遺伝的な要因や普段の生活習慣によって、運動の効果が異なるようです。
しかし、これは運動が効果的でない人がいるということではありません。
個々人に合った運動方法を見つけられると効果も出てくるということなので、最適な運動方法を見つけてみましょう!
効果的な運動習慣を身につけるポイントとしては、以下の通りです。
- 自分に合った運動強度:心拍数や主観的な疲労度を指標に調整する
- 継続しやすい運動を選ぶ:楽しめる運動や日常生活に組み込みやすい運動にする
- 徐々に運動量を増やす:急激な変化は続きにくいので、少しずつ運動量を増やしていく
- 運動の効果を記録する:記憶力テストや学習効率の変化を定期的にチェックする

目に見える形で効果を感じられると、またさらに継続につながります!
まとめ
今回は、
・有酸素運動と記憶力の関係
・論文に基づく有酸素運動を活用した効果的な学習法
・最新論文が明らかにする有酸素運動の記憶力への影響
についてまとめてみました!
学業や仕事でも記憶力は必要です!
若いうちから定期的な運動習慣を身につけると、年をとっても認知機能の低下を防いでくれるので、趣味ではなく習慣にしたいですね!
まだまだ有酸素運動と記憶力の関係が研究されていくと思うので、今後の論文も楽しみですね!
以上、今回のまとめが参考になれば幸いです…