転職回数が多いと採用に不利だと言われていますが、実際のところはどうなのでしょうか。
何回か転職している方だと、就職活動で不利になるのか不安ですよね!
確かに、頻繁に転職を繰り返す人は、企業側から見ると定着率や忠誠心に疑問を抱かれがちで、受からない可能性が高くなります…
しかし、転職回数が多いことをポジティブにとらえてPRすれば、内定を勝ち取ることも十分に可能です!
今回の内容は、
- 転職回数が多いと思われる回数
- 転職回数が多いことのデメリット
- 採用担当者が気にするポイント
- 転職回数が多くても内定を取るコツ
を解説します!
転職回数が多いことがコンプレックスになっていて、内定を取れるか不安だという方はぜひチェックしてみてください!
転職回数が多いとされる基準
転職回数が多いと判断される基準は、業界や企業によって異なります。
一般的には、3回以上の転職経験がある場合、「転職回数が多い」と見なされることが多いようです。
しかし、業界によっては4回、5回が普通という業種もあるので、3回が一概に「多い」という判断はできません。
転職回数の数え方としては、正社員として在籍した企業数から1を引いた数が一般的ですが、正社員になれずに派遣社員しか経験したことがないという方やフリーターを経験したことがある方なども多いと思います。
アルバイトや派遣での勤務は、通常転職回数にカウントされませんが、経験してきたことをPRする場合はカウントしてもいいかと思います。
また、各職場での在籍期間も重要です。
例えば、10年間で3回転職している場合と、1年未満で3回転職している場合では、採用担当者の印象はかなり違ってきます。
長期間勤務した後の転職は、キャリアアップとしての前向きな転職だと評価されることもあります。
転職回数が多いことのデメリット
転職回数が多いことには、以下のようなデメリットが考えられます。
忍耐力不足と思われる
まず、採用担当者から忍耐力がないと思われる可能性があります。
頻繁に転職を繰り返す人材は、長期的な仕事や会社への忠誠心に欠けると判断されがちです。
採用側としては、時間とコストをかけて社員を育成するので、育成した人材がすぐに離職してしまうというリスクを懸念しています。
専門経験値不足と思われる
次に、専門的な経験値が不足していると思われる可能性があります。
短期間で職場を転々とすると、特定の分野での深い知識や経験を積むことが難しくなります。
専門的な知識や経験が求められる職種では、特に不利に働く可能性があります。
長期的な給与
給与面でのデメリットも考えられます。
転職を繰り返すことで、一時的に給与が上がることはあっても、長期的には同じ会社で昇進・昇給を重ねた場合と比べて、給与が少なくなる可能性があります。
長く勤めている人には手厚い待遇をする会社がほとんどですね!
採用担当者が気にするポイント
採用担当者は転職回数が多い候補者をどのように見ているのでしょうか。
忍耐力や適応能力の不足といったネガティブにとらえる担当者も多いようですが、採用担当者の中にもポジティブにとらえている人もいるようですね。
例えば、転職回数よりも転職の理由とキャリアアップの部分に注目しているようです。
キャリアアップのための戦略的な転職であれば、むしろポジティブに評価するといった感じです
中には、「3回目の転職から慎重に見る」という採用担当者もいます。
その理由として、「中間管理職になる人がコロコロ変わるのは困る」「本当に今回が最後の転職なのか」といった懸念が挙げられています。
40代以上の候補者に対しては、仕事の経験やスキルのレベル、異なる価値観を受け入れて協業できるかどうかを重視する傾向が強くなります。
転職回数が多くても、豊富な経験と高いスキルを持つ候補者であれば、むしろ歓迎される場合もあります。
「上司が厳しすぎた」「残業が多すぎた」といった転職理由は避けて、各転職から得た経験や、キャリアにどう活かしたかを具体的に説明できるよう準備しておくことが大切です。
転職回数が多くても内定を勝ち取るコツ
転職回数が多くても内定を勝ち取るためには、まず以下の基本的なことは徹底的に行いましょう。
- 自己分析
- 応募する企業・職種
- 履歴書や職務経歴書を魅力的に
詳細は後述の「転職回数が多い人のためのキャリアプラン」で解説しています!
魅力的に伝えるためのポイントを解説します。
転職回数が多い人のための自己PR戦略
自身の経歴を強みに変える戦略的なアプローチを心がけましょう。
柔軟性と適応力
まず、いろんな経験をしているので、経験を活かした柔軟性と適応力をアピールしましょう。
異なる企業文化や業務環境に適応してきた経験は、変化の激しい現代のビジネス環境で大きな強みとなります。
具体的なエピソードを交えて、新しい環境への順応力の高さを示すことが効果的です。
幅広い人脈
幅広い人脈やネットワークの構築はアピールポイントになります。
複数の企業で働いた経験は、業界内外の幅広いネットワークを持つことにつながります。
新規事業の立ち上げやクロスファンクショナルな業務で大きな力となる可能性があります。
問題解決能力
多角的な視点や問題解決能力も強調すべきポイントです。
過去働いていた職場での問題を乗り越えてきた経験は、様々な角度から課題を分析することにつながるので、創造的な解決策を見出すことにもつながります。
過去の職場で直面した課題とその解決方法について、具体的な事例を準備しておきましょう。
学習意欲と自己啓発
継続的な学習意欲と自己啓発の姿勢をアピールすることです。
転職を通じて常に新しいスキルを習得できていれば、自己成長を続けてきたことも強く推せるポイントになります。
資格取得や自主的な勉強会参加など、具体的な自己啓発の取り組みがあれば、それらも積極的にアピールしましょう。
これまでの経験とキャリアビジョンをつなげる
これまでの経験を通じて培った自己理解と明確なキャリアビジョンを示すことが大切です。
過去の転職経験を踏まえ、自身の強みや価値観、キャリアゴールがより明確になったことを丁寧に説明できるようにしましょう。
そして、応募企業でのポジションがそのキャリアプランにどう合致するかを具体的に述べることで、長期的なコミットメントの意思を示すことができます。
これらのポイントを押さえた自己PRを行ことで、転職回数の多さをデメリットではなく、むしろ豊富な経験と高い適応力を持つ人材としてアピールすることができるでしょう。
面接での説明のポイント
面接で転職回数の多さについて質問された際、効果的な回答をすることが大切です!
自己成長や能力向上
まず、各転職の理由を簡潔かつ前向きに説明することが重要です。
「より大きな挑戦を求めて」
「専門性を高めるため」
など、自己成長や能力向上を目的とした転職であることを強調しましょう。
ネガティブな理由がある場合も、そこから学んだことや成長した点に焦点を当てて説明できるとポジティブな印象になります!
成果や学び
各職場での成果や学びを具体的に述べることも効果的です。
採用担当者もどんな経験をして、どんなことを乗り越えてきたのかが最も注目しているところです。
数字や具体的なプロジェクト名を挙げながら、どのように貢献をしたか、どのようなスキルを身につけたかを説明しましょう。
このような学びを伝えることで、転職の度に成長を続けてきたことをアピールできます。
キャリアのゴール
現在の応募がキャリアの最終ゴールであることを強調するのも効果的です。
これまでの経験がどのように今回の応募に役立つのか、なぜこの会社での長期的なキャリアを望んでいるのかを説明できれば転職回数の多さも逆にアピールポイントとなります!
今回の転職に対する強い意志と、長期的なコミットを示すこと、どのように貢献したいと考えているのかを、5年後、10年後のキャリアビジョンについて具体的に語ることで、採用担当者の信頼を得ることができると思います。
転職回数が多い人のためのキャリアプラン
転職回数が多い方の効果的なキャリアプランの立て方について解説します。
次のような3ステップでプランを立てていきましょう!
①自己分析を徹底的に行う…
これまでの転職経験を振り返り、自身の強み、弱み、興味・関心、価値観を明確に。
各職場で得た経験やスキル、達成した成果を整理し、自分の市場価値を客観的に評価する。
②長期的なキャリアゴールの設定…
5年後、10年後にどのような立場になりたいか、どのような仕事をしていたいかを具体的にイメージする。
ゴールは、これまでの経験やスキルと整合性が取れていることがベスト。
③ゴールに向けて必要なスキルや経験を洗い出し…
現在の自分とゴールとの間にあるギャップを明確にし、それを埋めるための具体的な行動計画を立てる。
スキルが足りなければ勉強したり資格取得に励む。
転職したい期日までにスキルの習得がむずかしくても、学習しているというやる気を見せることも大事です!
まとめ:転職回数が多くても内定を勝ち取るために
転職回数が多いことは、確かに採用において不利に働く可能性がありますが、PRの仕方で逆に強みに変えることができます。
転職回数が多くても内定を勝ち取るための重要なポイントを再度まとめます。
- 自己分析と経験の整理:
これまでの転職経験を振り返り、各職場で得た学びや成果を明確にしましょう。 - 戦略的な自己PR:
多様な経験による適応力、幅広い視野、問題解決能力などをアピールポイントを見つけましょう。 - 面接での効果的な説明:
各転職の理由を前向きに説明し、そこから得た成長や学びを具体的に述べましょう。 - 長期的なコミットの意思表示:
応募企業での長期的なキャリアビジョンを示し、「最後の転職」と伝える説得力が大事。 - スキルと専門性の強化:
特定の分野での専門性を高め、業界内での自身の価値を向上させることに注力しましょう。 - ネットワーキングの活用:
過去の職場で築いた人脈を活かし、情報収集しておけば新たなチャンスに巡り合えるかもしれません。 - 慎重な企業選び:
企業の文化や価値観、成長性、自身のキャリアプランとの整合性を確認する。 - 入社後の適応計画:
内定獲得後も油断せず、新しい環境での早期適応と成果創出のための計画を立てましょう。
転職回数が多いことは、必ずしもキャリアの障害にはなりません!
確かに採用において不利に働く可能性がありますが、いろんな経験と高い適応力を持つ人材として、自身の価値をアピールできるチャンスでもあります。
自信を持って自身の経験を語り、将来のビジョンを明確伝えられるようにしましょう。
転職回数の多さを乗り越え、さらなる自分の成長と成功への道を切り開いていきましょう!